史跡案内 - History -

河原町界隈の史跡案内⑩三条大橋

東海道の西の出発点。京の東の玄関口であった。天正18年(1590)豊臣秀吉が、増田長盛を奉行として日本最初の石柱橋を完成させ、永久的な橋とした。石柱は63本、101mの長さ、幅は7mであった。欄干の擬宝珠にそれらを刻ませ、現在の橋上にもなおその姿(14個残)を留めている。秀吉は完成を待って小田原の北条氏を討つ為に、大軍を率いて三条大橋を渡り、関東へ出発した。また、明治の中頃には、橋下で「納涼床」が行われていた。現在は、鴨東道路の開通に伴い橋が益々短く(74m)なっている。

三条大橋