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かわらまちトーク#03

Kawaramachi Talk - 河原町トーク -
河原町商店街の人々をフィーチャーし、河原町に対する想いを語っていただく対談企画です。
第3回目は、和雑貨かつらぎの葛城さんと、THE BODYSHOPの立木さんです。
暮らしの中に豊かさを添えるそんな商品を扱われているお店のお二方から見た河原町とは

「はじめて来た河原町、いまの河原町」

―かつらぎさんのお店は、明治2年創業の誂桶から
暮らしにかかわる和雑貨へと変化しつつ、本当に長くこの地で
歩んで来られてますね。
立木さんはご出身は福岡とのことで、河原町店に
来られて4年目とか…

立木:一言で長いと言っても本当にすごいですね。

葛城:そうね、業態は変わってきてるんだけど
長く居座ってるってところかしら(笑)私の方からしたら立木さんは、
河原町に来られて4年目になられるってことやけど、イメージと実際の
河原町のギャップとかってどんなんかなぁって思って。
私は彼女と違って外から河原町を見る経験がなくって、そういうところを逆にシェアできたら面白いかなって。

立木:あー、イメージはそうですね、本当に京都自体に初めて来たんですね。
旅行でも今まで来たことがなくて、テレビで見るような京都っていうのがサスペンスや祇園とか旅番組のイメージだったんですけれど、河原町に来てみてお店がずらっと並んでいて、普段のお買物をする町だということ自体を初めて知ったんです。ただ、今まで住んでいた福岡と違うのがこういうお買物をする町として新しいお店がずらっと並んでいるのではなく、かつらぎさんのところのような昔からあるお店と新しいお店がすごく融合している町だなと思いました。

―4年経って店長としてみた河原町は?

立木:今は結構、外国人の観光客が増えていて河原町自体が外国人向けになってきたなとすごく思うんです。
それはたぶん世界中に京都・河原町が知られてきたということでは良い面だと思います

葛城:そうねぇ…ここ近年だと思うのね。
前は「円」も、もっともっと高くて昔のアジアを含めた外国の方と今では全く層が違う。
以前から近く増えてもいるアジアの方とヨーロッパの方とでは全然買われるものも見られるものも違うのね。
でね、実はうちはTAXフリーじゃないんです。

立木:ええ!そうなんですか?

葛城:あえてしてないの。
どういうイメージもたれます?「TAXフリー」って貼ってあるお店と違うお店って。
もしね、自分が海外から来た観光客だとしたら「TAXフリー」は税金だから助かるし大きいわよね。
でも、普通に買い物に来ている一般の人が「TAXフリー」ってパッと見たら、観光客向けのお店と違うかな?
とイメージ抱かれるかもと、それが逆に嫌でどうしてもこだわったの。

立木:うーん、なるほど、確かにそうですね。

葛城:観光客の方はね、本当に200万人突破とかっていう勢いで今来ているんだけれど
京都もそれで、また増えるかもしれないし、それに迎合していつまで続くかわからへんけれど、
まあ享受しようって言うのがあってもいいと思うのね。

―日本各地で今その問題が起こっていますよね。
観光客が増えたのは嬉しいけれど地元の買い物客が押されて日常の買い物が出来ないってニュースもありますね

葛城:本当に観光客の賑わいもこれから先、色んなお話が出てくると思うけど、やっぱり必要だと思う。
だからそれもあり、これもありでいいと思う。

―河原町も今はそういうところでも葛藤しつつあるってところですね

「特別な日のオヤツ」

―葛城さんには河原町でとても思い出に残っているオヤツがあるとお聞きしたのですが

立木:そう、それすごく気になります。

葛城:たぶん、先代の頃の永楽屋さんが始めたんだと思うんだけど
今の店内と違って以前は、向かって右にショーウィンドウがあって和菓子を売っている所の横で鉄板があって。
そこでジュウジュウ焼き目をつけてお団子を焼いてたのよ。

立木:うゎー、絶対美味しいですね

葛城:その当時は、1階の奥に喫茶があってね。
平べったくて甘辛のたれがかかってて、私にとっては特別な時にだけ食べれるおやつだったんですよ。
それこそ熱が出るか、何か良いことをした時のご褒美ですね。
今の子供が言う「ペコちゃんのショートケーキ」みたいな感じで「お団子!」って言っては買ってもらって。
私にとっては懐かしくもあり、特別なそれも河原町にあったっていうおやつでしたね。
今でも時々思い出すの、よくある丸いんじゃなくて

立木:平っべたい?

葛城:そう!!ぎゅーって押さえてある平っべたい、それが
3つ並んで1本で、結構子供にとってはお腹いっぱいになる。

立木:わぁ・・食べたい(笑)今はないんですね・・残念

葛城:そんなお団子、誰か知りはらへんかな?(笑)
いつからなくなったのか、それも覚えていなくってね・・

立木:食べてみたかったです。

「河原町のおいしいもん」

立木:今までは京都のおやつのイメージは、八つ橋だったんですけど、地元の人に聞いて美味しいって思ったのは阿闍梨餅でした。

葛城:あれ、意外とリーズナブルなんですよね。

立木:(笑)そうですよね

葛城:だから数買っちゃうんだけど、その皮が美味しくてね。

立木:あと京都は、ご飯屋さんがすごく多いのに驚きました。
お昼にも夜にも使えるお店がこの界隈本当に多いじゃないですか、ラーメン屋さんも多くて(笑)

―福岡はラーメンの激戦区ですよね

立木:はい(笑)
実は、先ほどお話していて私が、京都に来たときに
色々お店を教えてくれた人が、葛城さんのお嬢さんの友人ってお聞きして。

―ええー!人の繋がりってすごいですね

立木:やはり、観光で行くと観光でしか味わえないこともありますけど
住んでみると実際に現地の人たちが行っているお店って違うんだなって思いました。
お店にいたらすごく道を訊かれるんですよね、道案内は出来るんですけど逆に
「どこか美味しいところありますか?」ってすごく訊かれて困ってしまって(笑)

葛城:うちもね、いわゆる観光客向き、ファースト京都ステイの人と
ほんまに何度も来てはる人とか、もう、見目麗しい京風料理がいいって言う人と、
ほんとに居酒屋やけど産地もこだわって、お酒もしっかり地元のお酒置いてって
分けてご案内するようにしているのね。それも一つのサービスだと思うしね。

―お店のお客様の年代はどうですか?

立木:そうですね、隣がOPAさんなんで比較的若い世代20代とかが多いですね。
女性を中心に多いですが男性の方もホワイトデーなどで立ち寄ってくださいますね。

葛城:うちも年代は幅広いかな…母、娘、お孫さんと3世代に渡って来てくださる方も。
何分も、じっくり見ておられる方がおられると、居心地が良いと思っていただけているかなーと
すごく嬉しいしね。季節や気分によって使い分けして頂いたり、リピートしていただけるって言うのが
長くやはり使って
いただけるお店なのかなって。笑顔で接客って大事だなと。

立木:そうですね。

葛城:やはりお客様のことでも、我がのことのようにとまで、いかなくても
親身になってお聞きするって言うことが伝われば、やっぱり違うと思う。
だって、ネットでいくらでも買える検索できる時代になって、でもやっぱり対面で
お話聞けてやり取りできるっていうのは、すごく安心感を得ていただけるのかなって私は思います。

立木:毎日お店の前を通っていただいている方も「あ、新しい香りが出たんだな」って
ふとした時に立ち寄っていただいたり。そういうお店作りを心がけています。

「10年後どんな河原町にしたいですか」

立木:観光客の方々も大事にしたいですし、今は逆に観光客の方々の中に地元の方がおられるなって思うので、昔のお店や風景をお聞きしているともっと普段のお買い物の方々が戻って観光客の方と程よくバランス取れればいいなってお思います。

葛城:ちょうど昭和38年にこの商店街の振興組合が発足して私その当時6歳だったんですね。
その頃は個人商店が多かったのね、確か銀行も3つ入っていたけどそれ以外は個人商店でオーナー=商店主でそこのお店のおっちゃんがオーナーみたいなお店ばかりで。
飲食店とか小売業とか業種は雑多だったけど、お菓子の詰め合わせみたいな感じのイメージの商店街だったの。
その頃に戻ればいいかっていうとそうではないと思うんだけどね、「店は人なり、人は店なり」って言ってその人のお店ってそのお人柄がお店に出るのね経営者のね。
逆にそのお店で働く人もお店の顔だし、居心地がいいっていうだけじゃなくってそれにプラスαしてお金とか商品以外のものをいかに出せるかって長い目でみたら、その時は買わなくてもまた来てくれる、結局一過性ではだめでしょ?
商店街全部がね。
今、事業委員会が中心になって色んなイベントを集客イベントや賑わいイベントとか、そういう形で盛り上げようとしてくれている、それと居心地がいい満足感を与えられる接客ができているだろうかっていう常に自問自答しながらもお店作りを続けていけば10年後、20年後もそれなりにあるべき姿になってくんじゃないかなって。
単発で即効性のあることってそう長く続かないから。

立木:今だけになっちゃいますよね。

葛城:自分の店っていう愛情と愛着、これを自分の店と違っても
自分のお店と思って携わって欲しいなって老婆心の願いかな。
次の世代の人にやっていってもらわないといけないものね。
だって、色々伝えられることって、やっぱりそういう思いとかそういうのが
最後に大事になってくると思うの。

立木:根っこはしっかり持っていたいですね。
スタッフが今とてもチームワークが良くて、人柄はすごくみんな京都、
この地域に合っているなって思うので、商品の良さもお伝えしたいんですけども
今後はコミュニケーションというか会話もしっかりとしてまた来たいなって思っていただけるような
お店作りをしていきたいと思います。

葛城:京都らしさも取り入れつつ、地元の方も「あ、そうや、あの店やったら」って
思い出していただけるような見て楽しんでいただける、最後に「これやったら自分が使えるわ。
お人にお渡し出来るわ。」と思って
頂ける責任のあるお店作りをこれからも心がけていきたいですね。

―初の女性対談でしたが、不思議なご縁もあり。
やはり同じ女性としての視線で居心地の良い接客という点で見つめるお二人の輝きはとても素敵でした。
またお二方ともとても柔らかく心地よい声をしておられるのもまた魅力的なひとときでした。

取材場所 : 上島珈琲河原町店